栗山の職人技を、栗山の家具を、
もっと国内外へ
信頼の家具作り
『オークランド製造本部株式会社(以下オークランド)』は、応接椅子専門工場から独立して立ち上げた木製家具製造会社。長年培った製作技術を引き継ぎ、現在はホテルやレストランの応接家具や什器をはじめ、個人宅の収納家具やドアなどの家具作り、また木製家具のリフォームを手がけています。
「栗山には誇れる職人たちがたくさんいるんです。家具の町として十分アピールできると思うんですよね」と語るのは、2代目社長の増田雄平さん。先代の想いや職人たちの技術を大切に、日々新たな試みにチャレンジしています。
家具の町、栗山へ
平成28年、「家具の町、栗山」の認知度向上を目指すべく、『オークランド』や栗山町内の工房、家具職人たちが組合を立ち上げました。掲げたブランド名は『KURIYAMA FURNITURE』。組合になることのメリットは、個人では難しい大きなオーダーも受けられること。また、それぞれの得意分野を生かした仕事が割り振られるようになること。ニレをはじめとする道産素材へのこだわり、そしてテーブルや椅子など、いわゆる“脚もの”を作れる点も強みだといいます。
「脚ものは手間もかかるし特殊な技術も必要なんです。国産ではなかなか少ないんじゃないでしょうか」
ここにしかない家具の魅力が少しずつ認められ、『KURIYAMA FURNITURE』としての仕事が増えてきているところ。ブランドとしてはまだスタートしたばかりですが、徐々に手応えを感じているようです。
次世代へ繋ぐ試み
増田社長のチャレンジは、今の栗山はもちろんのこと、これから先の未来のためでもありました。
「3年前に代が変わったので、せっかくだから新しいことをしようと。ただの変化ではなく、今ある技術を維持して次の世代へ繋げなければ、という気持ちが強いですね」
若手の職人を育てるために求人を出したところ、道内外から応募があったといいます。「オーダー家具が中心ですから、毎回違う仕事をするわけです。物作りが好きな人にとっては、こんなに面白みのある仕事はないんじゃないでしょうか」
職人として働いてきた増田社長ならではの現場目線。『オークランド』、そして『KURIYAMA FURNITURE』。“家具の町、栗山”の先頭を切る試みに、目が離せません。
KURIYAMA FURNITURE
http://kuriyama-furniture.com/