一目惚れした
この場所で、
温めてきた夢を実現

菅原 拓・つかささん
拓さん(38歳)・つかささん(31歳)。ともに札幌市出身。2人共パン屋勤務を経て、拓さんは消防に携わる仕事に転身。2022年12月に札幌から移住し、ドッグラン&カフェ『DOG RUN seribu(スリブ)』を開業する。
※年齢は2023年8月取材時

移住のきっかけ

拓さん お互いにやりたいことがあって、その実現に向けて動いていたんです。僕は先に消防に携わる仕事をするという夢を叶えたので、次はカフェを開きたい妻の番という感じで。実は最初、移住先に栗山町は考えてなかったんです。長沼や由仁、南幌、安平の辺りで広い土地付きの空き家がないかと探していたんですけど全然なくて。いろいろ検索する中で「栗山町空き家バンク」に行き当たって、ここを見つけました。
つかささん 民間の不動産検索サイトに載る前の物件が「栗山町空き家バンク」で見つけることができるんですね。そのおかげで早めに知ることができました。サイト上でも写真を見てはいたのですが、実際に足を運んでみて一目惚れ。自然豊かな環境が気に入って「もう、ここしかない!」と決めました。それと、栗山町には、移住者が中古住宅を取得する際に補助がある「若者移住促進助成制度」があり、活用することができました。

栗山ならではの魅力

拓さん ドッグランを整備する時、手作業でやっていたんです。200本くらいの杭を1本30分くらいかけながら地面に打ち込んで…。そんなことをしていたら栗山消防団の仲間が「大変だろうから手伝うよ」って声を掛けてくれたり、前オーナーさんも気にかけて応援してくださったんです。ありがたかったですね~。おかげさまで移住後半年でオープンさせることができました。
つかささん 今でも栗山の人の温かさに助けられていますね。すごく良い場所だから、栗山のことをよく知らない人に教えたいんです。住宅が密集していないので、ワンちゃんも人もストレスなくのびのびと暮らせる。そして何より、こんなに美しい自然が身近にあるって素晴らしいですよね!『seribu』に訪れたことをきっかけに、栗山の魅力を知ってもらえればと思っています。

これからのこと

つかささん 今はキッチンカーでコーヒーを入れていますが、いずれはしっかり環境を整えて素材にこだわった焼き菓子やパンを作りたいです。せっかくワンちゃんと人が集う場所なので、「いらっしゃいませ、ありがとうございました」だけでなく、皆さんと寄り添っていきたいなと思っています。
拓さん 将来的にはここを「同伴避難」できる場所にしたいんです。災害時にペットと一緒に避難できる「同行避難」場所はあっても、ペットと一緒に過ごせる「同伴避難」場所はまだまだ少ない。ペットを飼っている身としては、何かあったときに家にペットを残して人間だけ避難という気持ちにはならないんです。そう簡単には認められないとは思いますが、時間をかけて実現していきたいですね。

DOG RUN seribu(スリブ)
https://www.instagram.com/dogrun_seribu/

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