人や情報が自然に集まる、
そんな空間を作りたくて

Cafe&bar くりとくら
地域ベンチャー会社「オフィスくりおこ」が運営する地域密着型のカフェバル。地元産食材を使ったジャンルにとらわれない料理を提供している。

まちおこしの一歩

栗山町駅前通り商店街に佇む味わい深いレンガ造りの建物、ここに地域おこし協力隊のメンバーが運営するカフェバルがあります。
「ずっとコミュニティの場を作りたかったんです。町内の若者たちと『栗山町の産品を食べられるお店が少ないよね』という話になって、それが店作りのきっかけになりました」
そう話すのは、飲食店勤務を経て栗山に移住してきた石井翔馬さん。同じく地域おこし協力隊であり地域振興に携わってきた高橋毅さんとタッグを組み、想いを実現すべく動き始めました。二人が立ち上げたのはクラウドファンディングプロジェクト。道外、さらに海外からも支援があり、なんと約20日間で目標額を達成。2018年11月に待望のオープンとなりました。

支えあいの店作り

内装デザインは町内の建築デザイナーさんに、資材は町内の建築会社に、椅子は町内の家具メーカーに、外壁や床の塗装は町の人々に協力してもらって作り上げた店内。そこで提供しているのが栗山町の食材を使った料理の数々、そしておなじみ『小林酒造』のお酒という、まさに栗山づくしのお店です。まるで栗山町の可能性をぎゅっと閉じ込めたよう。
「本当にたくさんの人に支えられましたね。まだ3週間ですが、お客さんの入りも上々です」と石井さん。オープン後、クラウドファンディングの支援者第一号の方が横浜から来てくれた時は、うれしさが込み上げたといいます。

町民が集う空間に

料理はあくまで栗山町で収穫された食材ありき。食材本来のおいしさを大切にしているため、決まったジャンルはありません。メインは、お店の顔であるピザ窯で焼き上げた野菜たっぷりのピザ。さらに燻製キーマカレーや、辛さが選べる担々麺などが並びます。
「栗山町には飲食店が多いですからね、どこにもないメニュー展開を目指しています」
オリジナリティあふれるメニューに加え、各地方とのコラボイベントメニューが限定で登場することも。取材時は「高知県日高村ナイト」として、日高村のトマトを使用したカプレーゼやピザを提供していました。
「人や情報が自然に集まる場を目指しているので、今後も積極的にイベントを開催したいですね。町民の一日店長企画とか、杜氏さんや農家さんを招いてのイベントを考えています」
期待高まる栗山町の新スポット。石井さんと高橋さんの挑戦は、始まったばかりです。

オフィスくりおこ
https://www.kurioco.com/

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